せつない世代のまったりカフェ。2006年、私とあんとん会長(下記リンク先)により発足し、副会長の私が放置しつつ運営ちう。ツイッターはhttps://twitter.com/setsunaiotona


by 椿(せつないオトナの会)

お金は、なかったけど。

いまもお金はないんだけど、私は若い頃、ド貧乏だったことがあります。
お休みの間にそういう色々な事思い出したので、去年メインサイトにかいた過去記事を少しだけ加筆・修正のうえ、再掲します。

私は過去を振り返ってそれを美化したいワケではありません。
自分のたどってきた道を振り返ってみたとき、どんな人にでも「なにか」若いときや学生時代にあったからこそ、今の自分の立ち位置があるのだと思います。
大きな事は成しえていなくても、そして、今後も平凡に生きていくのだとしても。

・・原田宗典の「19.20」(じゅうく・はたち)とか「何者でもない」という小説を思い出し、なんだかもどかしい気持ちに、なります。

↓読んでみる(椿的濃縮タマシイ.2005.4月)





私はいろんな事情があって、若い頃ものすっごい貧乏生活をしてきた。
大きめの別業界の会社から転職して、丁稚のような環境で、下っ端デザイナーをやっていたからだ。

信じられないけど一ヶ月の給料はヒトケタだった。
お風呂のないとこに住んでいた。
電子レンジもビデオデッキもステレオもなかった。
湯沸かし器すらないので、やかんで生活用のお湯をわかしていた。でもそのおかげで、料理がめちゃできるようになったのである。
料理って、イマジネーションと応用だし、センスがいるんですよ。お金ないから、お弁当毎日作ってたしね。ただ、音楽生活はあまりできなかった。

テレビ朝日の「銭形金太郎」
は、そんなわけで、深夜の頃は自分と重ねて、みていた。
ま、あれは・・絵的にテレビ的にいいようにしてあるはずでは、あるけどね。(そんくらい、わかりますよね?)
で、これがゴールデンタイムになってからは時間的にあまり見ることはなかったが、最近になってテーマ曲がななななななんんと
「心の旅」有頂天バージョンじゃん!!
って気が付いてびっくりしたさ。

「有頂天」・・・私のライブハウスおお暴れ原点じゃん。 10代のライブハウスデビュー!

・・この話にこまかく触れ出すと、記事が20個は書ける・・書かないけど(笑)
これで、しかも年齢バレバレなんだよな〜。いーけどさ、真実だもん。
有頂天に本気で触れて、ケラに触れだすと
ま、オーケンやら田口トモロヲやら卓球やらピエール瀧にも触れねばならなくなるわけだ。
広くみればゴーバンズとか、ミン、ラフィンも語りたくなるしな。
(解る人にしかわかんないネタです、はい。卓球は石野卓球のことです。(^_^;))
有頂天のボーカルであり、ナゴムカムパニー社長だったケラは現在はケラリーノ・サンドロヴィッチ、という、演劇会では重鎮です(劇団健康から、ナイロン100%・・だっけかな)

が、昔は「ヘンな音楽の殿堂」だったのである。
いわゆる「和製パンク」。
「パンクのチェッカーズ」だの「インディーズ最後の大物」だのいろんなキャッチとともにそういう系(宝島とかね)の雑誌に載ったのである。
ヘンな音楽だけど、若い私はものすごく揺さぶられた。
私は、当時まわりからかーなーりーーー「ヘン」と見られましたとも。

ステレオは持っていなかったが、人にもらった古い「カセットデッキ」を持っていた。
なので有頂天のインディーズ時代はカセットで聴いた。今も、実は少し持っている。
「ピース」「アイスル」「ビコーズ」など。
グッズもたくさんあったんだけど、これらはみつからない。
捨てたのか、実家にあるのか、引っ越しでどっか行っちゃった。

・・・思い出して「アイスル」を聴いてみたことがある。

やっぱ、ヘンだ。
でも、なんでこれが好きだったのか、よくわかる。
わかるが当時も今もやはりうまく説明はできない。

・・・できなくてもわかってることがひとつだけ。
貧乏と戦っても、みんなに理解されないヘンな音楽ばかり聴いていても
一人でライブハウス行きまくった青春時代を過ごしていても私は、いつも、自分で選んだものだけに価値を見いだしてきた。

世の中の評価は、あまり気にしなかった。
それでかっこいいと思って、とんがっていたんですよ。
ようは、青いんですよ、これもね。
だからなんだ?って事なんですけど、それがかっこよかったんですよ、自分的には、ね。

もぐりこんだデザイン会社ではずうっと年上の人ばかりで、ずいぶんかわいがってもらった。ヘンな音楽はデザイン会社に入った後はもう、お金なさすぎてライブなんか行けず、あまり聴かなかったのかな。

まあ、こんな性格だったのに色々、その後本当にいろいろあって、
結局生活のために今のサラリーマン人生を選んだ。
業界ではあるが、そして名刺にはカタカナ職業の肩書きが印刷されてはいるが自分のセンスやモチベーションを維持だけは出来ない。
自分を殺して会社に従うフリを、している。いや、反抗もしているので上司には、よくは思われていないはず。
・・年齢や血液型やゴルフや旅行の話なんてまったく興味がないのに、笑って聞く。クライアントならなおさら。

どんな理由でもその生活を選んだのは、やっぱし自分。

お金なくて、夜は喫茶店でバイトして(まかないつきだもんね)、バイト帰りにそのまま銭湯に寄ったり、肉まん一個夕飯に食べたり、お弁当を昼と夜2回にわけて食べる生活をしても、まだ夢や希望や未来があったあの頃と、今は、やはり違う。

「有頂天」のヘンな曲を何年ぶりかできいて、いろんな事を思い出して、少し泣きたくなった。若くて自分の中にワケわかんないものいっぱい抱えて・・でも楽しかったな。

貧乏でも。

あのころから比べたら私は、だいぶ遠くへ来てしまったかも、しれない。


(BGM/有頂天「ピース」より「パンクロームフィルム」、「AISSLE」より「We Have No Sence」)



僕らはみんな、意味がない。意味は・・・ない。
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by tsubackey2 | 2006-10-25 00:14 | 椿的濃縮タマシイ過去記事